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2024.11.17

過去問から考える、兵庫県の国語の入試問題分析

今週は国語の入試問題分析です。


●2024年度(令和6年度)の出題傾向

○大問数は例年通り5大問、全体の分量に大きな変化はなし。難易度については漢文・古文が標準レベルとなり、全体的に軟化した。

○前年度と比べると、大問一と五は文章量は減少したものの設問の難易度が上がり、時間配分に苦戦した受験生はいるかもしれない。

 

大問番号   単元       小問数     内容              難易度

一     言語活動   6問    俳句と資料問題の融合        標準

 

二      漢文    3問    漢字、返り点、主語の読み取りなど  若干易

 

三      古文    5問    内容把握が中心           標準

 

四      小説    8問    漢字、文法、内容把握        標準

 

五      評論    9問    漢字、語句、内容理解        やや難

 

 

令和6年度の国語の平均点は49.8点でした。過去2年よりは低いもののだいたいこれくらいの平均点の難易度を想定して問題は今後も作られると予想します。

 

対策

古文漢文は歴史的仮名遣いや返り点などの基礎知識を必ずマスターしておく。読解演習の際は文中の動作の主体が誰かを常に意識しながら読む。

小説は登場人物の心情を把握する問題の割合が多いです。あらすじを押さえながら読むことを意識しつつ、人物の発言や行動には線を引きながら整理しましょう。

評論は要点に線を引くのは大前提。個人的に思うのが、この大問五は時間配分を普段から意識して読解演習に取り組まないと時間が足りなくなります。演習の際は必ず時間を設定して取り組みましょう。日ごろから社会への関心や読書の習慣化を心がけることも大切です。

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