2024年度も折り返しとなり、だんだんと来年度を見据えた動きも始まってきますが、今回は来年度の教科書改訂について。

教科書は基本的に4年に1回の周期で小改訂というものが行われますが、来年度は新しい学習指導要領となった2021年以降で初の改訂となります。
学習指導要領の改訂のように、新しい単元が入るといったことはないものの、この4年間で古くなってしまった事柄の修正や内容の補足などの調整が行われます。

その改訂の中で今回特に注目したい点は教科書のデジタル化です。

近年この動きはどんどん加速しており、今使用されている教科書にもQRコードが掲載されていますが、来年度以降の教科書はそれがさらに増え、例えば中1の英語の教科書では平均で80カ所以上にQRコードが掲載されるようになります。

他の教科でも、理科では単純なQRコンテンツの数が1.5倍ほどに増え、中身としては実験動画や実際の生き物の様子、単元ごとの問題など、より中身が充足されていきます。
単元ごとの説明や補足、演習問題については他の教科も同様に掲載されており、生徒自身がその機能を使いこなせるかも重要になってきます。

また、例年春先に小6・中3で実施される全国学力・学習状況調査（実力テスト形式のテスト）でも、2025年度より中学理科はCBT形式（パソコンやタブレット）での実施が決定しており、2027年度には5教科ともCBT形式に移行する予定とされています。

着々と学校のデジタル化は進んできていますが、この動きは上記の試験含め、より一層加速していくと予想されます。

このようにデジタル化が進んでいく中で大事なことは、変化に関する情報を早くに取り入れ、それに合わせた学習方法や取り組み方を見つけていくことに尽きますので、最新の情報のご家庭への共有や、それに合わせた指導方法の調整や確立を随時行ってまいります。