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2024.11.9
過去問題から考える、兵庫県の社会の入試問題分析
皆さん、こんにちは。鈴蘭台教室の黒崎です。
西神中央から数学、垂水から理科の入試問題に対しての分析がありました。
今回は文型科目の社会について分析をしていこうと思います。
●2024年度(令和6年度)の出題傾向
〇大問数は例年通り変化なし。小問数も昨年と同じで、大きな変化はなかった。
出題傾向については、昨年に引き続き選択問題で6択問題が合わせて10問以上出題されており、
問題から正確に情報を読み取り、正しい答えを選ぶことが求められる。
〇難易度は昨年並み。例年通り、得点率が極端に高い問題や低い問題は少なく、
すべての分野をまんべんなく理解しておくことが求められる。
問題 番号 |
単元 | 小問 番号 |
内容 | 得点率 | 難易度 | 配点 |
Ⅰ1 | 世界地理 | (1) | 海洋の名称 | 77.5% | B | 2 |
(2) | 大陸の断面図 | 21.8% | D | 2 | ||
(3) | 日本と海外の結びつき | 54.3% | C | 2 | ||
(4) | 鉱産資源の分布 | 29.2% | D | 2 | ||
(5) | 世界の気候と産業 | 37.1% | D | 3 | ||
(6) | アジアとオセアニアの産業 | 41.5% | C | 3 | ||
Ⅰ2 | 日本地理 | (1) | 島々の位置 | 56.3% | C | 3 |
(2) | 九州地方の気候 | 40.8% | C | 3 | ||
(3) | 産業の特色 | 77.0% | B | 3 | ||
(4)① | 地形図の読み取り | 68.7% | B | 3 | ||
(4)② | 地形図の読み取り | 63.4% | B | 3 | ||
(4)③ | ハザードマップの読み取り | 51.2% | C | 3 | ||
(4)④ | 2つの地図の読み取り | 76.8% | B | 3 | ||
Ⅱ1 | 近世までの歴史 | (1)①ⅰ | 奈良時代の都 | 65.5% | D | 2 |
(1)①ⅱ | 聖武天皇の時代 | 38.6% | B | 2 | ||
(1)② | 奈良時代の税制 | 67.9% | B | 2 | ||
(2)① | 北前船の交易 | 73.2% | B | 2 | ||
(2)② | 蝦夷地の特産物 | 75.8% | B | 2 | ||
(2)③ | 琉球王国の交易 | 49.4% | C | 2 | ||
(2)④ | 昆布ロードの存在 | 56.8% | C | 2 |
問題 番号 |
単元 | 小問 番号 |
内容 | 得点率 | 難易度 | 配点 |
Ⅱ2 | 近代以降の歴史 | (1) | 勝海舟 | 35.0% | D | 3 |
(2)① | ノルマントン号事件 | 76.1% | B | 3 | ||
(2)② | 内閣制度の成立 | 22.8% | D | 3 | ||
(2)③ | 領事裁判権 | 87.8% | A | 3 | ||
(2)④ | 不平等条約改正 | 47.4% | C | 3 | ||
(3)① | 法権の回復 | 43.3% | C | 3 | ||
(3)② | 税権の回復 | 48.7% | C | 3 | ||
Ⅲ1 | 公民経済 | (1)① | 司法手続き | 66.8% | B | 2 |
(1)② | 推定無罪の原則 | 79.8% | B | 2 | ||
(2) | 三審制 | 77.0% | B | 2 | ||
(3) | 刑事裁判のしくみ | 67.6% | B | 2 | ||
(4)① | 裁判員制度のしくみ | 70.1% | B | 2 | ||
(4)② | 裁判員制度について | 51.0% | C | 2 | ||
Ⅲ2 | 公民政治 | (1) | 市場経済のしくみ | 57.1% | C | 3 |
(2)① | 働き方と雇用 | 79.9% | B | 3 | ||
(2)② | テレワークの導入状況 | 48.6% | C | 3 | ||
(3) | 生存権 | 79.6% | B | 3 | ||
(4)① | 鉄道復旧について | 82.2% | A | 3 | ||
(4)② | 効率と公正 | 88.8% | A | 3 |
●次年度へ向けての対策
〇複数の組み合わせ選択肢から正答を選ぶ問題が多く出題される。正答を素早く導き出せるように、基本的な知識を定着させておく。
〇複数の資料や文章を読み取る問題が多く出題される。統計資料や地図、写真資料を読み取る練習を重ねてスピードを上げる。
〇得点率が極端に高い問題や低い問題は少ない。苦手な分野を作らないようにし、すべての分野をまんべんなく理解しておく。
*難易度が「A」( 正解率が80%以上)が少なく、「E」(正解率が20%以下)の問題がないことが分かる。
【地理分野】
地図や統計資料の特徴を読み取る練習をしておく。
限界突破や教科書に載っているグラフ・図表にはよく目を通し、国や地域、地方や県ごとに
ノートや地図にまとめる練習をしておくと良い。地形図の読み取り問題も確実にしておく。
【歴史分野】
時代の流れとともに教科書でよく見る絵画・肖像画や歴史的な用語については、
時代背景とともに詳しい内容までしっかりと理解しておく。教科書に載っている資料に目を通しておく。
【公民分野】
基本的な知識(用語・制度の説明ができること)をもとに、文章や資料を読み取れるようにしておく。
最後に一言、国語と英語の読解、数学の計算練習には時間がかかるため、暗記物は年内に終わらせるようにして
年明けからは演習作業に入れるようにしましょう。
それでは皆さん、引き続き頑張ってください!